ポエってポエって30分

ぼくはきみのために生きていた きみはきみのために生きていた
ボクはキミのために生きてきた きみはみんなのために生きていた
僕は君の為に生きている 君はだれかの為に生きている
僕は君の為に産まれてきた 君はアイツのために生きている
僕は僕の為に生きることにした きみは何かの為に生きている
僕は僕でせいいっぱいだと思うことにした 君は君とアイツでせいいっぱいだった
あいつはアノ子のことを思ってた アノ子はあいつのために生きていた
誰かは誰かのために 僕は僕のために きみは誰かのために あいつはあいつのために

そんなもたれかかりの連鎖から抜け出したくて 僕は旅立った 茨の道へと旅立った
けれどそこは 茨の道などではなく ひどく甘ったるい道だった ひどく歪な道だった
でも僕は この道を引き返す術を知らない この道を引き返す意志を持たない この道を外れることをしない
僕は僕の道を歩いているけれど たまには 君の歩く道のことも 教えて欲しいんだ