レール

あたしはねまっすぐにしかれたレールが嫌いなんじゃない
低く卑しきレールが嫌いなのさ ありふれたレールが嫌いなのさ
ポロッと出る愚痴が嫌いなのさ 何も考えずに愚痴ってるやつが嫌いなのさ

苦しいのなんて 辛いのなんて いつものことじゃないのさ
もっと辛いことだって みんな経験してるじゃないのさ

だから あたしはね
普通が嫌いっていうより 普通さ故の醜さ 下賎ぶり つまらなさ そういったものが嫌いなのよ
普通であることは悪くない でも 普通で満足できるほど無欲じゃないのよ

あたしは もっともっと欲しい 手に入らぬと分かっているアレだって 実は死ぬほど欲しいと思っているのよ

みんなは あたしを変な人と言う 気持ちの悪い人と言う 優しい人とあの子は言う 面白い人と あの人は言う
僕はこれからも僕のしたいことをさせてもらう 僕の流儀で 僕の理屈で

身勝手と笑うがいいさ 勝手をすれば幸せになれれば これほど楽なことはないんだもの

でもね 勘違いして欲しくないの
ただ勝手な人間は 幸せになんかなれないわ 勝手にだって 種類はあるもの

あたしは優しい人だと 自分で思ってるわ 普通の男なんかより ずっとやさしい人だと 自分自身思ってる
うんざりするほど優しくて うんざりするほど珍妙な価値観 それがあたしなの

最後に あたしを笑うのは構わないんだけどね あたしを笑ったあなた達のことを 忘れてあげるとも 許してあげるとも 一言も言ってないし 言うつもりもないわ
あたしはすごく優しいけど すごく恨み深いのよ? 一度敵とみなせば容赦なく切りかかれる そんな男なの あたしは