魔法少女まどか☆マギカ

第11-12話感想
ついに終幕を迎えたまどかマギカ。紆余曲折経ましたし、一時は放送できずに終わるのではと危惧されましたが、その物語とメッセージはしっかりと我々の元へと届きましたね。よかった、本当に。

ワルプルギスの夜による、天災表現がおそらくひっかかってた可能性がありますが、それでも放送してくれた局には感謝ですね。避難所の光景に親近感を覚えてしまうという、おかしな状況にはなっていますが、この状況を打開してくれる存在の夢想には、ちょうどいいのではないかな。


結局、まどかを守るために並行世界のループの中にあったほむらが原因で、まどかの魔法少女としての潜在能力、イコールすなわち因果力が極限に増大し、まどかの叶えられる願いが世界の理にまで及ぶレベルになったと。
その結果、全ての魔女を魔女になる瞬間に消し去るという願いが果たされ、あの世界に魔女は存在し得なくなり、その現象をして「円環の理」という概念となった。
絶望した魔法少女が魔女となり他者を呪う、というルールは変わり、人の呪いが具現化された魔獣が出現する世界となり、魔法少女たちはそれらを倒し呪いの凝縮された物質をインキュベーターに捧げていくようになった。おそらくはまぁ、負の感情をエネルギー化物質化してインキュベーターに食わせていく世界へと変わったんでしょうね、あのシーンを見る限り。そうなることで魔法少女が魔女化したときに生まれるエネルギーで、宇宙を支えるというインキュベーターの活動理念も変化していた、と。

そして、時間遡行能力をもったほむらだけが、それを記憶し続けた状態で、戦い続けている。と
それをうけての最後のメッセージがなんとも、今の状況と合わさってこう、グッときちゃうなあ、、、、、、

本当に、いったいぜんたいどうなってしまうのかと、どんな絶望の結末が待っているのかと思ったら、全てをひっくり返す最大の希望が誕生する物語へと変化していって、最後に一気に全てをひっくり返していく、まどかの矢のシーンがすごかったなあ。
人が魔法少女となり、そして世界の概念へと昇華していくなんて表現、そうそうできるもんじゃないわw その点もやはり、この監督ならではなのかなーとも思ったりしたね。

このかわいいキャラクター達でこのエグイ物語を紡ぎ、そしてその奇怪な世界観を映像表現として作り出すという、ものすご化学反応がアニメ業界で起こったものだなと思います。
この作品ヒットするべくしてヒットしたというか、この制作の組み合わせでヒットしないはずがないってレベルだったのかもしれない。当初どんな「ちだまりスケッチ」になるのかと期待されてましたけどねwwww
結果、血だまりは血だまりでしたが。しっかり「魔法少女」してたと思います。

この作品が見れて本当によかったなあ、ありがとうございました。制作に関わった皆様、お疲れ様でした。