神様のメモ帳

第01話感想
初回は60分スペシャルということで、かなりの長尺でしたね。こんな思いきった尺をとれるアニメがあることに感動すら覚える。
でも、長い尺とっただけはある内容でした。
本来なら、アリス達との遭遇ぐらいで区切って、二話目で事件解決してた感じなんだろうけど、NEET達との出会いから事件解決まで突っ走ったことによって、かなり強い引きになってると思います。

長尺だけどダレることもなかったし、しっかり内容が詰め込まれていて、見ていて飽きなかったなぁ。まるで『相棒』でも見ているような気分になったねw

しかし、依頼されて調べて、おそらく報酬ももらってるんだろうから、NEETと呼べないのではないだろうかwww れっきとした「探偵」って職じゃないかwww 逆に言えば探偵がNEETみたいだって言ってるみたいで、怒られそうだがね。

知識の集積地に引き篭もる少女って点で、少し前に見たGOSICKとかぶるけど、NEET設定であったり学生である主人公との絡みであったり、色々とドロップアウトしたはぐれ者達の姿だったりは、きわめて日本的というかなんとも和やかな感じがあると思う。
絆って言うと変だけど、独特の連帯感というか村意識というかね。共同体意識、が相応しいか?

そして、最後にラーメン屋を自然に手伝った。っていうシーンにおいて、巻き込まれ型主人公ではあるものの、いつまでもそれに過度な不平不満を言わず、ある程度彼らのしている事を理解し、その眼前にある状況を打開しようという意識があるので、影薄いながらもなかなかに主人公としての良い資質があるようにみえましたね。
流されてはいるけど、でも彼の中にその状況の流れの中に身を置こうという意識も存在している点において、完全な巻き込まれではないという点が、すごく気持ちいいと思います。

望んで流れに身を任せるのと、望まずに流され続けるのでは、物語の進行ペースそのものにだって違いが表れるものでしょうからね。

NEET要素にはかなり疑問がつきますが(それこそ「東のエデン」よろしくね)、少年青年たちのアウトローな探偵業としては、かなり面白いと思います。なかなかの良作のニオイ(60分スペシャルが組める予算にも期待できるしね^^)