デレマス

7話感想
良かった。


武内Pについてやっと色々分かった回でした。
武内Pが、姉ヶ崎ライブの時に他のアイドルにこっそり指示して卯月たちを導いてたり、宣材撮影の時もカメラマンにそれとなく笑顔の引き出し方を話したりしてたのも、アイドル達と直接向き合っていなかったってことの片鱗かもしれないなぁと思った。
それでなんとか出来たっていう所も、彼の有能さを物語っているし、そこで直接アイドル達に助言出来ない所が彼の良くないところでもあって、それが前回で表出して、今回で少し治ったという。

アイドルだけじゃなくてプロデューサーも一緒に成長していく物語なんだよっていうのが明確に示された回だったように思う。
今までは全部Pと事務所の力でグイグイきてたように見えたたんだけど、実はそのPもまだまだ未熟な部分があって、仕事はできるけどアイドル達としっかりコミュニケートできない所があったんだなーって思うと、ますますPに愛着がわいてくる視聴者なのだった。

未央の立ち直り方も良くって、「観客が少なかった=失敗だ」って考えだったのをちゃんと、あれは勘違いで、見に来たお客さんをちゃんと笑顔にできていたんだってのを伝えてあげられたっていうのが良かった。
最初に姉ヶ崎ライブでの大量の観客を見て、こんなたくさんのお客さんの注目を浴びるんだ!って印象ばかりで客の感情まで勘定できてなかったのを、アイドルは観客を笑顔にするんだっていう原点を見つめられたんだよね。(これで最後のシーンにつながるんだけど、やっとアイドルとしての最初の一歩をユニット3人揃って踏み出すことに繋がるわけで)


でいて、Pをその境地に至らせたのが凛と卯月なわけで。

凛は「Pが何を考えているか分からないから、信じられない」って直接気持ちをぶつけて、卯月は(こんな状況になってても)アイドルを諦めてないし、むしろ自分にとってミニライブの失敗点はちゃんと笑顔を作れてなかったことなんだって話す。それってニュージェネの3人の採用理由を「笑顔です」って言ってたPに一番刺さる言葉だよなーって思ったわけで
そしてそのミニライブで観客は「笑顔」になっていた。

このニュージェネをとりまく「笑顔」ってワードが、当初とは違う活き方をしてるのがほんと良いと思った。

一見すると、Pが奮起することでアイドルが応えてくれた回なんだけど、そもPが奮起したのは卯月の家に言って大量に(おそらく母親が買ったであろう)CDがあるのを見て、卯月が微塵もニュージェネの解散を考えてないって様子を見て、そしてその前にはラブライカの2人が観客から拍手をもらえて嬉しかったって話した、っていうその2点からきてるんだよね。
(これに凛の叱咤もあるんだけど)

でもって、Pが未央とちゃんと向き合ってちゃんと理解しあって、その2人で凛の不信も解決する。っていう流れがほんと美しくて良かった。
ここがニュージェネ以外の力を借りての解決じゃないってのも良い点なんだよね、自分たちの力で解決したって所。それだけの力がないとこの先アイドルとしてやっていけないもの。

誰かに引っ張られて強制されて頑張るんじゃなくて、Pとニュージェネ3人が向き合うことで解決した。お互いに影響しあって成し遂げたことだってのが彼らの自力をアピールすることにもなってて、そういう点でもほんとすごく良く出来てた。

デレマスすごい。