渇望

欲しいものがあるけど、なかなか手に入らないでいる。望んでいるけどなかなか叶わない事がある。
ワタシは強欲だから、全てを手に入れたいと思っている。ほとんどの人間がそうかもしれないけど。

それが手に入らないと満たされないわけで、不機嫌にもなってくる、やる気も段々失われていく、でもそれでも、いつもの生活は続けなくてはいけない。
今までの頑張りを継続しなければならない、それは今まで自分が頑張ってきたから、過去の自分の頑張りに未来の自分が応える。

そう考えることで自分は生き延びてきた、生を手放さずにいられた。どんなに辛いことがあっても、どんなに傷ついても、どんなに悲しくても、どんなに苦しくても。
かすかな夢と希望、具体性のない感覚を頼りに、生きつないできた。

「それ」が手に入らない、なかなか叶わないという事は分かっているけれど、それでもすぐ欲しいと思ってしまうのだ。我慢できないのだろうか。

「虎穴に入らずんば、虎子を得ず」この言葉に従えば、ワタシが絶対住みたくないと言っていた土地、東京に移住する必要が出てくる。でもそれは当然のごとく不可能。

ワタシには生活能力がない、職にも就けないし、貯えもない。非常に悔しい話だ。


でも、ずーっと我慢していた結果「それ」が手に入る(叶う)としたら、それはすごく嬉しくて幸せな気分になれるだろう。人生の大きな出来事として心に刻まれるだろう。

その日を夢見て、今日も満たされぬ心を埋めていく。