一人旅

あまりにも護くんでイライラしてしまったので、どこか外へ出て気を晴らそうと思い、思案していると、ふと少し遠くの鳥居のあった山を思い出したので行ってみた。
今まで、そこに鳥居と長い階段がある。ということは知っていたのだが、なぜか行く気にならなかった

で、誘われるようにあくせくと自転車をこいで目的地へ、階段はナナメがかっており、足腰の悪い老人や子供が登れば間違いなく滑り落ちて怪我をするだろうなと思われるほどだった。手すりが一応ついていたが、その手すりも少し錆び、手すりの柱も山の斜面から剥き出しになっていた。

長いこと階段を登り、やっとのことで上へ着いた。すると、ベンチと屋根があり、何故か車椅子のマークがついていた、、、、こんなとこに車椅子で来れるのだろうか・・・・・・

なんとも人気もなく、灯篭が2本ほどたっているだけの広場だった。そして、そこからは周辺一帯を見渡せた。
自分が住んでいる台地からでもある程度は見渡せるのだが、ここの眺めはこちらのソレとは大分違っていた。

「壮観」
その言葉が一番しっくりくるように思われるほどなんともキレイであった。
近場には小さな川が流れ、その少し向こうには工場や住宅が見え、一番向こうには山々がそびえていた。
これが自分が住んでいる場所なのか。と思うと、やはり地元が好きになる。
近くに青い錆びたプラスチックか金属か分からない棒があったので、念のために持って、さらに奥へと歩いていった。
道の両側には木がそびえており、なんとも不思議な雰囲気だった。

どこかから獣や賊が飛び出してきやしないかとびくびくしながら進んでいくと、おくには小さな庵というか、祠というか、そんな場所があり、正面から見てみると
愛宕神社
とあった。
小高い山の上に神社とは、この土地にもこんな風流があったのか、と関心した。

さらに奥へも行こうかと思ったが、嫌な予感がしたのでやめておいた。
戻ろうと思ったが、あの階段は登るのは可能だが、降りるのは下手な獣道より危険だなと判断し、獣道を降りることにした。
されど、その獣道とて傾斜はキツク、なかなかに慎重性が必要だった。
途中、チーかまとガチャポンのゴミが落ちていたので、拾っておいた。

で、獣道をずっと降りていったら、最初の地点にたどり着けた。よかった

でも、強風で自転車は倒れていた。。。。。。

本来ならここで写真の一つでも載せたいが、携帯電話も持っていかなかったし、あの風景は人の目で見たほうがいいと思ったので、載せずにおく。

しかし、あそこは修練をするのにはいい場所のようであった。そのうち杖(じょう)を入手できた時には、あそこで修練をしてみたい。そう思った。